突然学校が休みになったら、学びをどう続ければよいか迷ったことはありませんか。
オンライン授業への切り替えに戸惑った経験がある方も多いはずです。
2020年に世界で広がった新型コロナウイルスは、学校や大学のあり方を根本から揺さぶりました。
この混乱の中、世界の大学はどのように動いたのでしょうか。
2020年にJoseph Crawford氏らが発表した論文
「COVID-19: 20 countries’ higher education intra-period digital pedagogy responses」
では、世界20カ国の高等教育機関の対応を比較しています。
この研究からは、危機のときに学びを止めない工夫が見えてきます。
本記事では、論文の内容を誰でもわかるようにやさしく解説します。
そして、日常の学習や家庭・学校での備えにどう活かせるかを一緒に考えていきます。
目次
論文の概要 – どんな研究か・誰が対象か

この研究は、2020年に世界を襲ったコロナ禍の真っただ中で行われました。
調査対象は、世界20カ国の大学や政府の公的情報です。
筆頭著者のJoseph Crawford氏らは、各国の公式資料を丁寧に読み解きました。
そしてパンデミック期間中の対応を一覧にまとめたのです。
20カ国の高等教育の対応を比較した貴重な地図といえる研究です。
比較されたのはアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなど幅広い地域です。
それぞれの国で、感染拡大のスピードも対策も大きく異なっていました。
研究の目的
目的は、各国の対応を整理して共通点や違いを明らかにすることです。
将来また同じような危機が来たときの備えにするためでもあります。
研究者たちは、お互いの経験から学び合うことを大切にしています。
ポイント
この研究は20カ国の大学対応を一度に見渡せる、世界初の比較地図のような論文です。
わかったこと – 難しい内容をやさしく要約

研究の結果、各国の対応は想像以上にバラバラだったことがわかりました。
何も対応しない国から、すぐに全面オンライン化した国まで幅広かったのです。
大きく分けると、対応は四つの段階に整理できました。
- 何も対応しない段階
- キャンパス内で距離を取る段階
- 一部の授業をオンライン化する段階
- 全面的にオンライン授業へ移行する段階
この違いは、国の準備度合いによって生まれました。
デジタル環境が整っていた国ほど素早く動けたのです。
柔軟さのある大学ほど強かった
研究では、変化に素早く対応できる大学ほど混乱が少なかったと報告されています。
普段からオンライン教材を使っていた学校は移行がスムーズでした。
逆に対面授業だけに頼っていた学校は、大きな困難に直面しました。
学び合いの重要性
著者たちは、国や大学を超えた情報共有の価値を強調しています。
ある国の工夫が、別の国の役に立つ場面が数多く見られました。
世界全体で経験を分かち合う姿勢が、危機を乗り越える鍵になります。
日常で活かせること – 実践的活用法・3つ以上の具体策

この研究から得られる学びは、大学だけの話ではありません。
家庭でも学校でも、日々の学びに活かせる視点がたくさんあります。
ここでは具体的な三つの活用法を紹介します。
活用法1:デジタル学習に普段から慣れておく
急な変化に強くなるには、日頃の準備が欠かせません。
オンライン教材や動画授業を普段から少しずつ取り入れてみましょう。
いざというときに戸惑わない土台作りにつながります。
活用法2:学びを止めない工夫を話し合う
学校が休みになったらどう学ぶか、事前に考えておくことが大切です。
家庭や学校で、代わりの学習方法を話し合ってみましょう。
紙の本、オンライン辞書、録画授業など複数の選択肢を持っておくと安心です。
活用法3:情報を共有し合う
良い学習方法を見つけたら、周りの人と積極的に共有しましょう。
この研究が示したように、学び合いはとても大きな力になります。
読書の感想を家族で話す、効果的な勉強法を友人と交換するだけでも十分です。
ポイント
普段からデジタル学習に慣れ、複数の学び方を持ち、情報を共有する習慣が危機への備えになります。
まとめ

コロナ禍は世界の教育を大きく変える出来事でした。
20カ国の対応を比較したこの研究は、学びを止めない工夫の大切さを教えてくれます。
- 世界の大学対応は準備度合いで大きく差が出た
- 柔軟さとデジタル環境が危機を乗り越える鍵
- 日常から複数の学び方を持ち情報を共有する
ぜひ今日から、教育や学びの場で取り入れてみてください。
【参考論文】
COVID-19: 20 countries’ higher education intra-period digital pedagogy responses
著者: Joseph Crawford, Kerryn Butler‐Henderson, Jürgen Rudolph, Bashar H. Malkawi, Matt Glowatz ほか(2020年)
DOI: https://doi.org/10.37074/jalt.2020.3.1.7